2022.02.23
①人がいるだけで発生する炭酸ガス・・・人が呼吸するだけで吐き出される二酸化炭素。気密性の高い部屋では自然とその濃度が高まり、息苦しさや頭痛を引き起こす原因となります。また、ガスや石油ストーブなど開放形の暖房器具は、一酸化炭素中毒を招く危険があります。
②シックハウス症候群の原因は身近な汚染物質⁉・・・建材や多くの家庭用品から発生するホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)などの化学物質は毒性が強く、発がん性もあり、アレルギーの原因になります。人に与える影響は個人差があり、敏感に反応してしまう人も多く、その症状は、目がチカチカする・鼻水・のどの乾燥・吐き気・頭痛・湿疹など人によりさまざま。
③ハウスダスト・・・外部から持ち込まれたチリや人間の体から落ちた垢、それを餌に繁殖したダニなど、室内のチリ(塵)の総称がハウスダストです。呼吸や汗による皮膚への付着により、アトピー性皮膚炎、鼻炎、気管支喘息といったアレルギー疾患を引き起こす主因となります。
そう言えば身近に、よく見かけるものばかりだと思います。2003年7月以降に建築された建物であれば、アパートにもご実家にも。これらは全て、建築基準法の改正で24時間換気が義務化されたからなんです‼
昔の日本の家は、木や紙が使われ隙間が多く、自然と呼吸が出来ていました。現代の高気密・高断熱が主流となった家は、呼吸が出来ないため、空気の汚れがこもりがちになります。人と住まいの健康のために、確実な計画換気が必要不可欠となります。
「換気」を変えると「空気」が変わる
2003年の建築基準法の改正により、原則としてすべての建築物に機械換気設備の設置が義務付けされました。住宅の居室には、1時間に0.5回以上の機械換気設備(24時間換気システム)の設置が必要。
これからは、今まで以上に住宅全体を考えた計画的な換気が必要とされます。
『計画的換気の3要素』
①24時間常時換気・・・住宅全体を常時換気することで汚染物質の滞留を抑えます。
②小風量換気・・・冷暖房に影響しないように、小風量で換気します。
③換気経路の明確化・・・汚れた空気や臭いが滞留しないように、住宅内の換気経路を明確にします。
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